SWOT分析とは?具体的なコツ・活用方について解説します!


こんちには!オタマロです。

今回は、1960年代から1970年代にかけてスタンフォード研究所を率いたアルバート・ハンフリー氏が提唱したと言われている(諸説あり)「SWOT分析」について、使い方、コツを解説します。

なんとなく「SWOT分析」という言葉を知っている方も多いかと思います。ここでは改めて、その内容と使い方をご紹介します。

なお、「SWOT分析」に着手する前に、「PEST分析」、「ファイブフォース分析」、「3C分析」についても予め理解しておくことを強くオススメいたします。いきなり、「SWOT分析」から着手してしまうと事実の抜け漏れが多く、判断を見誤る可能性が非常に高くなってしまいます。過去記事で、各分析手法、フレームワークの解説もしていますので、合わせてご確認ください。

【先にご確認いただきたい記事はこちら!】

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・会社で事業戦略や戦術検討を担当する部門に属する方
・副業を始めたいけれども、今、副業を初めていいものか悩まれている方
・スキルアップのためにマーケティングの知識を体系的に身につけたい方

SWOT分析の意味・目的とは

「SWOT分析」とは、外部環境の変化、及び内部環境をプラス面とマイナス面で分析することにより、戦略の策定、及びマーケティング戦略の方向性を決めることができるフレームワークのことを言います。

それぞれ分析する項目は以下の通りです。

強み(Strength)

弱み(Weakness)

機会(Opportunity)

脅威(Threat)

各項目の頭文字を繋いで、「SWOT分析」と言います。

SWOT分析のやり方と具体例のご紹介

まず、分析するのは外部環境である「機会(Opportunity)」と「脅威(Threat)」から始めます。内部環境は外部環境に大きく影響を受けるため、まずは外部環境から把握する必要があります。

具体的には、「PEST分析」、「ファイブフォース分析」から導き出した、マクロ外部環境と、ミクロ外部環境の結果をそれぞれ、機会と脅威にわけてプロットしていきます。

【外部環境分析のやり方はこちらをご参照下さい】

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いきなり、SWOT分析から始めてはいけない最大の理由は、外部環境の抜け漏れを見逃すと、大きな手戻りが発生してしまうためです。仮に、「為替」の変動を外部要因から漏らしてしまうと、輸出業を考えている場合は非常に大きな影響があります。

次に、自社の「強み(Strength)」、「弱み(Weakness)」を分析します。ここからは内部環境の分析に入っていきます。外部環境を踏まえ、自社が他社と比較して優れている、劣っている点をプロットしていきます。

その際、「3C分析」の自社の分析や、「VRIO分析」の自社の強みをプロットしていくと抜け漏れを減らすことができます。勝手に自分が「強み」と思っているだけでは、到底競合とは戦えません。出来るだけ、客観的な目線で分析を進める必要があります。

以上の営みを通して、外部環境と内部環境をそれぞれ把握することが可能となります。

SWOT分析における3つのコツ

実際にSWOT分析を進めていく中で注意すべき事項についても解説させていただきます。

ポイント、コツは大きく分けて3つありますが、これを意識することで、より意味のあるSWOT分析をすることが出来ます。

①クロスSWOT分析で具体的な戦略を立案する。
②「何もしない」という答えもあり。
③分析の目的を忘れない。
それぞれ補足をしていきます。

①クロスSWOT分析で具体的な戦略を立案する。

外部要因と内部要因の要素の抽出ができたら、それらを組み合わせることで4つの具体的な戦略を作ることができます。

swot分析

・OS戦略:機会に合わせて、強みを活かす戦略

・OW戦略:機会に乗れない弱点を克服する戦略

・TS戦略:強みによって脅威を回避する戦略

・TW戦略:脅威や弱みを取り除く戦略

それぞれの具体的な戦略を検討することで、自社が置かれている状況下で、どういったオプションを取れるかの検討を進めることができます。

②「何もしない」という答えもあり

一方、上記の戦略を検討する中で、何かしなければいけない、動かないといけないという危機感が発生します。しかし、敢えて「動かない」というのも一つの回答としてあり得ることを覚えておくべきです。

この、「動かない」場合は、外部環境の変化の予測が非常に困難な場合です。また、競合がまさに動こうとしている時は、出方を伺うという選択肢もあります。実務的に分析を進めていくと、どうしても戦略を実践したくなってしまいますが、それをグッと堪えることも重要です。

有事の際の戦略オプションを複数持てるだけでも分析の価値があったと言えます。

③分析の目的を忘れない

SWOT分析は戦略の策定やマーケティング戦略の方向性を見出すことが目的です。その際、「3C分析」等で設定したKSFとの合理性を担保することが必要となります。

アイデアフラッシュ的に、クロスSWOTをしてしまうと、良さげな案が出てくることもあります。しかし、それは本当にKSFに適合しているかという目線は常に持っておく必要があります。これを忘れると、付け焼き刃的な戦略となってしまう場合があります。

SWOT分析のまとめと活かし方

以上、SWOT分析について解説をしてきましたが、以下に内容をまとめさせていただきます。

・「SWOT分析」とは、外部環境の変化、及び内部環境分析により、戦略の策定、及びマーケティング戦略の方向性を決めることができる フレームワークのことを言います。
・分析する際は、他のフレームワークを組み合わせ、出来るだけ抜け漏れがないよう気をつける必要がある。
・戦略立案の際は、クロスSWOT分析がオススメだが、実際に実践するかどうかは対局的な判断が必要。また、常にKSFを意識する
SWOT分析自体は有名なフレームワークであるため、ご存知の方も多いと思います。しかし、強力なフレームワークであるが故に、思考が固まりがちにもなります。
出てきた答えについては、再度、競合の状況等を踏まえ、精緻な判断が必要となります。
ここまで、お付き合いいただきまして、ありがとうございました!
【ご参考にいただきたい記事はこちら】
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