就職活動のwebテスト攻略法とは?【内定に直結する方法を元新卒採用担当者が教えます!】】

こんにちは!オタマロです。

就職活動を進めていくうえで、「webテスト・筆記試験」は避けられないハードルの1つです。

「webテストってどれくらい勉強すればいいんだろう?」、「いつから勉強すればいいんだろう?」と、不安や悩みを抱えている就活生も多いのではないでしょうか?

今回は、元新卒採用担当者が、webテストの攻略法をお伝えします。

最後まで読んでいただくことで、webテストで失敗しない方法や、webテストの面接での活用方についても学ぶことが出来ます。

これから就職活動を始める方の一助となれば幸いです!

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就職活動におけるwebテスト攻略法【能力診断】

基準となる合格基準を把握する【攻略法①】

企業によっても合格基準は異なりますが、まずは正解率70%を目指しましょう。
SPIに限りますが、実は企業側は就活生の得点は分かりません。把握しているのは「偏差値」です。企業は偏差値の合格ボーダーラインを「50」にするか「55」にするのかを検討しているだけです。

SPIの平均正解率は大体70%程度と言われています。よって、偏差値「50」以上は最低でも狙っていきたいラインではあります。決して正解率100%を狙う必要はありません。

また、就活生の出身大学レベルとSPIの偏差値には、明らかな相関関係があります。私自身、これまでたくさんのwebテストの結果を見てきましたが、例外はほぼありません。地頭なのか対策なのかは分かりませんが、大学レベルが上がるほどSPIの結果は上がります。

よって、難関大学の学生はwebテストに注力するくらいであれば、他の就職活動に注力をすべきです。参考書1冊やり切るくらいで十分です。

一方、難関大学以外の学生は、webテストが逆転のチャンスになります。学歴関係なく、今の実力で評価される機会であるため、webテストに注力することをおススメします。

時間配分は徹底する【攻略法②】

webテストを受検する上で最も気をつけるべきことは、「時間配分」です。全ての問題に目をとおすことを徹底しましょう。

触れなかった問題は0点です。深く考えるのではなく、スピードを重視して、全問回答をすることが重要です。高学歴の方でwebテストの偏差値が低い方は、大体このパターンにハマっています。

先述のとおり、100点をとる必要はありませんが、平均点を上げるためには全ての問題を解くことが最も重要です。

webテスト対策をしていく中でも、特に「時間配分」に気をつけながら練習することをおススメします。

勉強期間は短期決戦とする【攻略法③】

志望する業界にもよりますが、実際の試験の1〜2ヶ月前から勉強を始めることがオススメです。

webテストは特殊な形式のテストであるため一定の訓練が必要になりますが、長期間続けてしまうと「限界効用逓減の法則」が働き、労力と結果のコスパが悪化します。

限界効用逓減の法則のグラフ

知識量が必要なテストであれば時間をかける必要がありますが、基本的にwebテストに知識は不要です。

勉強を始めること自体、早いに越したことはありませんが、「勉強期間」は出来るだけ短くすることをオススメします。

就職活動におけるwebテスト攻略法【性格診断】

webテストは、「能力検査」だけでなく「性格診断」も行なっています。

「性格診断」の攻略法なんてないんじゃないかと思われる方も多いかと思います。

しかし、対策をすることで確実に内定率が上がります。

以下の対策を是非実践してみて下さい!

自己分析を徹底的に行う【攻略法①】

就活の王道ではありますが、まずは自己分析が重要です。

「自分という商品」「強み」・「特性」を把握しなければ、企業にプレゼンすることが出来ません。何よりも優先すべきは自己分析です。

webテストの性格診断も自己分析結果との整合性が重要となります。

まず、自己分析に注力しましょう。

自己分析のやり方の詳細はこちらでもご紹介しています!

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全ての採用接点で一貫性を保つ【攻略法②】

就活中、企業側と接点があるのは、webテストの性格診断、エントリーシート、面接となります。

これらに一貫性を持つことが非常に重要となります。

性格診断と、エントリーシートの志望動機に矛盾があってはいけません。

余計な減点を避けるためにも、ストーリーに一貫性を持たせられるよう意識しましょう。

性格診断テスト結果を事前に確認する【攻略法③】

一部の就活サイトでは、自己分析の補完ツールとして性格診断テストが提供されています。

事前にチェックすることで、予め自分がどう見られているかを把握することができます。

性格診断の答えがわかった状態であれば安心してテストも受けられますね。

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企業側はwebテストをどう活用しているか?

企業がwebテストを行う目的

企業がコストをかけてでもwebテストを実施する目的は、応募者の「足切り」です。

企業側からすると、webテストは1受験者あたり1万円〜2万円のコストが発生します。それでも尚、webテストを開催するのは、一定の地頭のある学生の絞り込み、効率的な採用活動をするためです。

大企業の新卒担当者は大体5名前後だと思います。大企業であれば、数十人の採用者に対して数万人の応募があります。5名程度で全てのエントリーシートを確認するのは不可能です。

仮に1万人の応募者がいて、エントリーシートの確認に10分/人かかるとすると、採用担当者5人の場合でも約300時間/人の確認時間が発生します。丸2ヶ月間、全ての労働時間をエントリーシートの確認に費やす計算です。

採用担当者は他にも大学訪問や説明会の開催等、多忙です。

全てのエントリーシートを確認するための人件費よりもwebテストは安価であるため、webテストを実施しています。

母集団の特性分析

企業は、性格診断の結果を踏まえ、応募してきた学生=「母集団」の特性を分析しています。

企業説明会等で説明した「採用したい人物像」が母集団に含まれているか?量は担保されているか?をまずは確認しています。

「採用したい人物像」は予め、webテストの性格診断の項目との紐付けを行なっているため、自社にあった特性を持った学生を把握することが出来ます。

「採用したい人物像」と母集団の特性が著しく乖離している場合は、説明会の内容やプレゼン方法、開催場所を再度検討しています。

採用者構成のバランス

一方、企業は同質の社員ばかり増やしてしまうと、多様性が失われ、結果として脆弱な組織となることを懸念しています。

「採用したい人物像」をメインとしながらも、それ以外の特性をもった学生も次のステップに送ることで、多様性を担保するという動きもあります。

結果として、学生から見ると、性格診断の結果は全然違ったけれども、次の採用ステップに進んだという事象が発生します。

面接で質問すべき事項の抽出(特性の答え合わせ)

さらに性格診断の結果は、面接シートにも反映されます。

学生の特性が本当であるのかを見極める質問が自動的に抽出されるため、面接者はその質問によって、学生の特性の答え合わせをしています。

反対に、印象と診断の結果にギャップがある場合は、矛盾点を明らかにする質問をしたりします。


以上、企業側のwebテスト結果の活用方法について紹介させていただきました。

企業側の活用方法を把握しておくことで、答えるべき回答を用意しやすくなりますね。

攻略すべきwebテストの概要

玉手箱spa

webテストとは、応募者の能力や性格などを測定するためのオンライン試験です。主に、エントリー時や一次面接前など、就活の初期段階で実施されます。

webテストの受検は、自宅やテストセンターと呼ばれる会場で受けるものなど、企業ごとにシチュエーションが異なります。

現在、さまざまな種類のWebテストが実施されていますが中でも、「SPI」、「玉手箱」、「GAB」、「CAB」といったテストを導入する企業が多い傾向にあります。

全ての種類のwebテストの対策をすることは時間の無駄でしかありません。

頻出するwebテストを優先的に勉強することで、突破確率を高めることが出来ます。自己分析や、企業研究など他にもやるべきことがあることを踏まえ、webテストについては最小限の努力で突破を図るべきです。

以下で紹介する2種類をおさえておけば8〜9割の企業には対応できます。対策の前に、それぞれのテスト様式を見ていきましょう。

SPI

能力検査で最も実施されているのがSPIです。リクルートマネジメントソリューションズ社が開発した検査で、能力検査性格検査を併せ持っています。

■SPI3の受験方法
・テストセンター:専用の会場でパソコンでの受験
・WEBテスティング:自宅でパソコンでの受験
・インハウスCBT:応募先企業でパソコンでの受験
・ペーパーテスト:応募先企業でマークシートでの受験

■試験内容(3科目)
・能力検査 約35分(言語・非言語)
・性格検査 約30分
※ペーパーテストの場合は、能力検査が約70分、性格検査が約40分になります。

■導入企業
日系メーカーや、総合商社に多い傾向があります。テストセンター受験が大半であります。

【外資系コンサル】
ボストン・コンサルティンググループ
【日系コンサル】
野村総合研究所、三菱総合研究所、アビームコンサルティング、JSOL
【外資系金融】
ゴールドマン・サックス
【日系金融】
農林中央金庫、三井住友海上火災保険、住友生命保険、損保ジャパン日本興亜、日本銀行
【総合商社】
三菱商事、伊藤忠商事、丸紅、双日、豊田通商、伊藤忠丸紅鉄鋼
【外資メーカー】
LVMHグループ(ルイ・ヴィトン モエヘネシーグループ)
【日系メーカー】
パナソニック、ソニー、三菱電機、トヨタ自動車、キーエンス、武田薬品工業、アステラス製薬、森永製菓、AGC(旭硝子)、住友ゴム工業、ブリヂストン、日東電工、富士フィルム、ダイキン工業、古河電気工業、島津製作所、岩谷産業、ファーストリテイリング、村田製作所、コメリ、サッポロビール
【広告・マスコミ】
電通、博報堂DYグループ、アサツーディ・ケイ、NHK、フジテレビ、テレビ朝日、WOWOW
【インターネット・通信業界】
LINE、NTTデータ、NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ、ソフトバンク、リクルート、NRIデータiテック、ヤフー、ソフトバンク
【インフラ業界】
日本郵船、JR東日本(東日本旅客鉄道)、日本航空(JAL)、小田急電鉄、東京急行電鉄
【不動産業界】
三井不動産、野村不動産、住友不動産
【その他】
オリエンタルランド、JTB、松竹、新日鐵住金

玉手箱

玉手箱は日本エス・エイチ・エル社が開発した検査で、自宅受験型の総合職適性テストです。1つの問題形式に1問しか出ないのが特徴で、短時間で多数の問題が出題されます。
自宅のパソコンで受験するwebテストの中では、トップシェアを誇っています。

なお、「GAB」、「CAB」についても日本エス・エイチ・エル社が作成していますので、玉手箱の対策をしておけばある程度、対策が出来ます。

■試験内容
・計数理解テスト
四則逆算 50問/9分
図表の読み取り 29問/15分
表の空欄の推測 20問/20分

・言語理解テスト
論理的読解 32問(8長文✕4問/15分)
趣旨判定 32問(8長文✕4問/10分)
趣旨把握 10問/12分

・英語
論理的読解 24問(8長文✕3問/10分)
長文読解  24問(8長文✕3問/10分)

・性格テスト
68問/20分

■導入企業

日系金融が多く導入されている傾向です。

【総合コンサル】
アクセンチュア、PwCコンサルティング
【日系コンサル】
ベイカレント・コンサルティング
【外資系金融】
バンクオブアメリカ・メリルリンチ、シティグループ
【日系金融】
三菱UFJ銀行、りそな銀行、大和証券、野村証券、みずほ証券、SMBC日興証券、三井住友海上火災、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、日本生命、第一生命保険、野村アセットメントマネジメント
【外資メーカー】
日本ロレアル、ファイザー、スリーエムジャパン
【日系メーカー】
日立製作所、日産自動車、三菱重工業、川崎重工業、アサヒビール、キリンビール、オムロングループ、アイシン精機、富士通
【広告・マスコミ】
TBS、読売広告社
【インターネット・通信業界】
日本マイクロソフト、KDDI、トレンドマイクロ、Levarages
【インフラ業界】
東京ガス、川崎汽船、商船三井、JR西日本、昭和シェル石油
【不動産業界】
三井地所

就職活動のwebテストの攻略法まとめ

以上、就職活動におけるwebテストの攻略法について解説をさせていただきました。重要なポイントを以下にまとめています。

【ポイント】
・能力検査では70%の回答率を目指す

・準備は早い方がいいが、出来るだけ短期間で対策を終わらせる
・試験の時間配分が超重要、失敗の大半は「時間切れ」
・性格検査も重要な評価要素、事前に答えを知ることで対策できる
まずは書店で参考書を探してみるのもいいですが、まずは、就活サイトへの登録をしてしまいましょう。22年卒だけでなく23年卒の登録も始まっています。
就活はスタートダッシュが命です。就活スケジュールは毎年、早期化しています。さらにコロナ禍においては採用数も限られるため、非常に厳しい戦いが想定されます。
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