就職活動の自己分析の目的と効率的なやり方【内定に直結する自己分析方法を採用担当者が教えます】

こんにちは!オタマロです。

就職活動をしていく上で、「自己分析をしなければいけない!」、「自己分析が一番重要!」という声を聞くことが多いと思います。

事実、自己分析は就活の方向を決定づけるコンパスのようなものであるため、非常に重要であります。

しかし、「就職活動向けの自己分析」のやり方を知らない方も多いのではないでしょうか?また、自己分析の目的をしっかりと理解できていない方も多いのではないでしょうか?
さらに、自己分析はやり方を間違えた時のリスクをご存知ない方も多いかと思います。

今回は、元採用担当者から見た「内定を勝ち取るための自己分析」の「効率的なやり方」をご紹介します。

最後まで読んでいただくことで、効率的な自己分析のやり方、具体的なとるべきアクションがわかります。結果、内定率を高めることが期待できます。

これから就職活動を始める23年卒の方だけでなく、転職活動を考えている方の参考となれば幸いです!

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就職活動の自己分析の目的・特徴

まず最初に、就職活動に向けて自己分析をする目的・特徴についてお伝えしていきます。

そもそも自己分析というのは、「一般的な自己分析」と「就職活動における自己分析」の2種類があります。

2つの自己分析の目的には大きな違いがありますので、まずはそこから解説をさせていただきます。

「就職活動における自己分析」はツールでしかありません。自己分析自体は、決して「目的」ではないので注意いただきたいと思います。

「一般的な自己分析」の目的と特徴

■目的

「人生の将来の方向性を見出す」
一般的な自己分析は、自分の人生の方向性を決めるために行います。
自分の強みや弱み、好きなこと嫌いなことを把握することで、自分自身の理解を深めます。結果的に自分の進むべき人生の方向性を見定めることが目的です。

■特徴

・終わりがない
一般的な自己分析に終わりはありません。人生経験に合わせて、都度アップデートしていく必要があります。
・他人に評価されるものではない=自分の納得感があれば良い
自分の価値基準を決めるものなので、自分の納得感があれば問題ありません。他人に非難されようが関係ありません。
・明確なアウトプットは不要
自己分析の結果を積極的に外部に発信する必要がありません。自分の中で完結します。

「就職活動における自己分析」の目的と特徴

■目的

「就職活動で内定を取る」
就職活動の自己分析は、最終的には企業から採用内定を勝ち取るために行うことをオススメします。

■特徴

・終わりがある
「内定」というのがゴールであるため、期間限定です。
・他者に評価される
自分の強み、弱みが他者に評価されます。自分の納得感は関係ありません。
・明確なアウトプットが必要
自己分析の結果を明確にアウトプットすることが求められます。相手に内容を伝えることが重要要素です。


上記のとおり、「就職活動における自己分析」は目的がはっきりしています。内定を勝ち取ることが目的です。

一方、自己分析には「自分にあった(やりたい)業界・企業を見つける」という目的があるとよく言われます。しかし、自己分析を進めても「自分に合った業界・企業を見つける」という目的は達成することは難しいです。

ここに目的をおいてしまうと、非常に効率の悪い自己分析をすることになります。理由については以下で解説させていただきます。

一般的な自己分析をやってはいけない3つの理由

就職活動において、「一般的な自己分析」をやってはいけない(やる意味がない)理由は3つあります。「一般的な自己分析」をやることで、結果的に内定が遠のく要因になり得ます。就職活動においては、「人生の将来の方向性」を確定するまで自己分析をやる必要はありません。

・自己分析をやっても早期離職率は変わらない
・入社後やりたいことは変わる
・就職活動の期間は有限

自己分析をやっても早期離職率は変わらない

【引用】厚生労働省

上記のグラフは、各年の3年以内離職率の推移を表したものです。1987年の離職率は28.4%、2012年の離職率は32.3%となっています。よく、新卒は3年内で3割辞めると言われている諸元が上記のグラフです。

バブル期(1990年前後)の就活は、「自己分析」する文化などありませんでした。大量の葉書を企業に送付することがエントリー手法でありました。

一方、私が就職活動をしていたのは2010年前後では、すでに「自己分析」の重要性が声高に謳われていました。

上記グラフから読み取れることは「自己分析」をしてもしなくても離職率は変わらない、つまり、「自己分析」によってやりたい業界、企業に入れるかは関係がないということが分かります。

「自己分析に注力する」=「やりたい仕事を見つけられる」という方程式は成り立ちません。自己分析に自分と企業のミスマッチを防ぐ効果を期待してはいけません。効率が悪いです。

入社後やりたいことは変わる

入社後も「やりたいこと」は往々にして変わっていきます。配属された部署のミッションや、スキル、環境によって、「やりたいこと」など簡単に変わります。

入社してからよく言われるのが「やりたいこと」より「続ける理由」を見つけた人の方が強いということです。入社した会社で「やりたいこと」がやれる保証などどこにもありません。「志望動機」以上に「継続動機」の方が重要になります。

にも関わらず、入社前の「自己分析」で、自分の「やりたいこと」を確定させることが推奨されています。自己分析で作った志望動機を真剣に持ち続けることは、むしろミスマッチを引き起こすキッカケでしかありません。

就職活動における自己分析で、どうせ変わってしまう自分の「やりたいこと」を確定させることは効率が悪いです。

就職活動の期間は有限

就職活動は期間が決まっています。

就職活動のスケジュール詳細はこちらも参考にしてみて下さい。

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限られた時間で、面接で自分をアピールするポイントを見つけ出す必要があります。永遠に時間があるのであれば、「一般的な自己分析」を進め、悟りを開くことも可能です。

しかし、実際は約1年間で一定の「答え」・「アウトプット」を出す必要があります。結果として、短期的なゴール=内定を取るために自己分析をすることが効率的です。

人生の方針を決めるには、時間が短すぎます。自己分析の後は、面接や説明会に参加する必要があるため、結局時間切れになります。「時間」というリソースをうまく配分しましょう。

「就職活動における自己分析」をやる効果

「就職活動における自己分析」に注力することで、以下のような効果が期待できます。

面接での説得力が増す

「就職活動における自己分析」は、アウトプットが目的の一つであるため、面接で自分の強みをアピールしやすくなります。ロジカルな説明ができるため、説得力が増します。

競争相手と差別化ができる

自分の「強み」は常に相対評価です。「就職活動における自己分析」を通して、強みの「相対評価」を上げることが期待できます。

就職活動における自己分析のやり方

具体的に、「就職活動における自己分析」のやり方を3ステップで解説させていただきます。あくまで目的は「内定を勝ち取る」ということ常に意識する必要があります。

【Step1】過去を振り返って、感情や結果を「書き出す」

まずは、「一般的な自己分析」同様、過去の自分の経験を洗い出します。

ポイントは「事実・結果」と「感情」を切り離すことです。

「事実・結果」は良い結果を並べて下さい。そして、その時の「感情」を書き出して下さい。

【例】

「事実・結果」:卓球の県大会で優勝した 「感情」:負けたくない気持ちで練習頑張った

「事実・結果」:バイトで月100万円稼いだ 「感情」:体はしんどかった、頭使って大変だった

「事実・結果」は出来るだけ現在に近いものが好ましいです。

このステップの目的は、自分の「強み」を明確にすることです。多分、人より優れているなぁと思う特性を20個〜30個列挙してみて下さい。

抽出した項目数分、エントリーシート、面接でプレゼンできる内容を作ることができます。

【Step2】自分の提供価値を考える

次のステップでは、自分の提供価値を整理します。

「事実・結果」に紐づく「感情」が、ネガティブよりであれば、「障害があっても頑張れる」という強みになります。

一方、「感情」がポジティブよりであれば、「本当の自分の強み=才能」であると言えます。

「事実・結果」を出せた理由、背景を明確にすることが目的です。

【例】

「事実・結果」:卓球の県大会で優勝した 「感情」:負けたくない気持ちで練習頑張った →「ポジティブ」プレッシャーにも負けず、結果を出すことができる

「事実・結果」:バイトで月100万円稼いだ 「感情」:体はしんどかった→「ネガティブ」しんどい状況があっても知恵を使って、結果を出すことができる

【Step3】自分の価値の希少性を考える

Step2で整理した「自分の価値」について、希少性を考えます。

例を元にすると、バイトで月100万円稼ぐ学生は少ないと思います。一方、月5万円稼ぐ学生はゴロゴロいます。

バイトで月100万円稼ぐには肉体労働以外に「知恵」を使う必要があります。この「知恵」の希少性を整理していきます。

例えばですが、「不労所得を得る方法を考えついた」等の「知恵」をアピールしていきます。全学生の中で、不労所得で月100万円稼ぐ比率は相当低いです。

定量的に見て、自分の価値がどれくらいの希少性を有するのかを分析していきましょう。希少性が高いということはそれだけで、相対的な価値が高いです。


最終的に残った強みを企業の「求める人物像」に照らし合わせ、マッチングしていきます。

他の学生より優れた強みを、求める企業にプレゼンできれば内定が取れます。

一方、どうやって業界、企業を選ぶのか?という疑問も浮かぶと思います。就活の過程の中で「自分の強みを発揮できそうだなと思う業界、企業を選びましょう」というのが答えです。とにかく自分で情報を集めることが重要です。自己分析をダラダラするくらいなら、動いて情報を仕入れましょう。

興味のある業界をメインにすればいいですが、できれば、全く知らない業界に可能性を感じることもあります。その中で、自分の強みを活かせそうな会社を選ぶべきです。

就職活動を「超」効率化する方法

一方、手当たり次第、会社を調べることは効率が悪いです。また、自己分析を進めていく中で思ったようなネタが思い当たらないという課題も出てきます。

これらの課題に対して、より効率的な就活を進める方法も解説していきます。

就活エージェントを使いこなす

就活エージェントをご存知でしょうか?就活エージェントとは専任の担当者が就職活動の始めから終わりまでを支援してくれるサービスです。

就職活動において、「自己分析が上手くできない」、「行きたい企業がわからない」という初期の段階での悩みは多くあります。

これらの悩みに対して逐一面談を行い、悩みの解消に向けたアドバイスをもらえます。就活エージェントを上手く活用することで、さらに就職活動を効率化することができます。

また、就活エージェントのサイトには就活情報が集約されているため、就活の全体像を把握したり企業を探す参考になります。企業の毎年の採用傾向なども熟知しているため、一人一人に合った形で進め方を提案してくれます。担当者と二人三脚で進めていくことができるので、学業と併用しながら、一番効率の良い方法で就活を進めることができます。

オススメの就活エージェント

就活エージェントを使うメリット

■自分に合った企業がわかる

就活エージェントを利用することで得られるメリットの1つ目は、「自分に合った企業がわかる」ということが挙げられます。

「どんな会社が自分に合っているのかわからない」と悩む就活生は多いです。就活エージェントを利用すると、専任のエージェントがマンツーマンで面談を行い、自分の悩みに対するアドバイスをしてくれます。

総じて就活支援に対するスキルに長けている方々なので、適切なアドバイスを受けることが出来るのです。自分に合った企業がわからないと悩む就活生は、エージェントとの面談を活用してみるのもありです。

■基本的に無料で相談できる

就活エージェントを利用することで得られるメリットの2つ目は、「無料で相談できる」ということが挙げられます。

このような就活サービスの話を聞くと、多くの就活生は「費用はどれぐらいかかるんだろう」と不安に感じるでしょう。しかし就活エージェントに関しては、初めから終わりまで無料の会社があります。

なぜならば、就活エージェントは求人を掲載している企業に適切な人材を紹介することで、企業から報酬を受け取っています。そのため就活生に関しては、どのサービスを利用するにおいても、無料でそれらのサービスを利用することができるのです。

■多くのイベントに参加できる

就活エージェントの多くは、就活生が有利に進めることができるように様々なイベントを実施しています。イベントには多くの優良企業や一流企業が参加しており、学生にとって魅力的な企業が多いのが特徴です。企業の採用担当から実際に話を聞いたり、座談会をしたりするので、企業のことを多く知る機会にもなります。

■面談の練習や履歴書の添削をしてくれる

企業の選考内容に欠かせない「面接」ですが、就活エージェントでは、面接の練習をおこなってくれます。何度も面接練習をすることで実際に雰囲気に慣れることができ、本番でも実力を発揮しやすくなります。

そして、単に面接の練習相手になってくれるだけではなく、「この学生は企業から見てどうか」などプロの目線で客観的に評価してもらえるので、高い面接スキルを身に付けることができます。

就活エージェントを使うデメリット

■電話が日中かかってくる

就活エージェントに登録していると、ちょっとした日程調整や聞きたいことでも全てアドバイザーを通して連絡することになるので、面倒くさいと感じる人もいるようです。

中には、授業中にも関わらず電話を頻繁にかけてくるようなアドバイザーもいます。どうしても電話に出られない時間帯がある人は、就活エージェント登録時にあらかじめ伝えておいた方が良いでしょう。

就活エージェント側からすると、お客様である学生に対して熱心に対応しているといる状況ですね。

オススメの就活エージェント

具体的なオススメの就活エージェントを一覧にしてみました。

金銭的なデメリットがない=登録無料の会社を選んでいます。

どれか1社に絞るというよりは、まずは全てのサイトに登録をして、情報の網を広くとっておくことをオススメします。学生側のデメリットがここまで少ないサービスはあまりないです。

ミーツカンパニー

■年間のサービス利用者約10万人、就職決定者約5000人。就活生の5人に1人が利用しているサービスです。
■東京、大阪、名古屋、福岡、北海道等全国各地で採用イベントを開催。年間の採用イベントの開催数は 業界NO.1の650回以上。
■東証一部上場企業からベンチャー企業まで優良企業を2000社以上と提携。
■イベント後に就職の相談、応募書類の添削・面接対策等一人ひとりに合わせたサポートあり

JobSpring(ジョブスプリング)

■自身の市場価値を高めることができる企業への入社をサポートする新卒紹介サービスです。
■JobSpringの強み=「マッチング率が高い」
実 績:内定承諾率85%
■特徴
AIを用いた適性検査とエージェントのチーム体制により入社後の活躍まで考えた企業紹介があります。大手人材紹介サービスですと、最初の面談後はメールで大量に求人が送られてくることが多いですが、JobSpringでは平均3~4社の紹介となり、学生に合う企業のみを紹介します。

キャリアチケット



■やりたいこと働きたい企業がわからないまま、やみくもに就活をしてしまう日本の就活状況に疑問を抱いており、「1人でも多くの人が輝きながら働ける会社に出会い、人生を豊かにしてほしい」という思いの元サービスを展開。
■学生1人1人の思いや強みを聞いた上で、学生の状況に合わせたカウンセリング
■就活のプロが学生に合う企業を厳選紹介3:ES添削、面接対策などマンツーマンで内定までをサポート
■ サービス展開地・関東・関西で展開中・カウンセリング場所 渋谷支店、秋葉原支店、池袋支店、大阪支店、横浜支店

【参考】

★オススメの「逆求人サイト」3選 ★※登録無料のサイトを集めました

・OfferBox(オファーボックス)

利用企業数が7300社超え

経済産業省や資生堂、マイクロソフトも利用

dodaキャンパス

利用企業数が6300社超え

学生が35万人登録

キミスカ

大手企業関連会社など穴場企業が多い

 適性検査の質が高い

就職活動の自己分析の効率的なやり方のまとめ

今回は、「内定を勝ち取るための自己分析」の「効率的なやり方」をご紹介させていただきました。

就職活動における自己分析は、「内定を獲得する」という目的に向かって実施するものです。

自己分析を効率的に進めない場合、学業はもとより、内定を獲得することが困難となります。

今回、ご紹介させていただいた、自己分析の効率的なやり方や、就活エージェント、逆求人サイトを有効に活用することで、最短距離で内定を獲得することが期待できます。

就活はスタートが重要です。出来るだけ、早くスタートできた方が結果を残します。

これから就活を始める方のご参考となれば幸いです!

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