こんにちは!オタマロです。
大学生の方を中心に、現状のコロナ禍の中、「就職活動」に対して漠然とした不安を抱えている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
「2023年卒の就職活動はいつからスタートするの?」
「準備はいつから始めればいいの?」
など様々な疑問や不安を持たれていることかと思います。
今回は、元新卒採用担当者である筆者が、23年卒の大学生・大学院生の方に向けて、就職活動の全体的な流れやスケジュールと今からどのような準備をすべきかをお伝えさせていただきます。
また、「真の就活スケジュール」についても解説をしていきます。
この記事を読むことで、他の就活生よりも先に動けるようになるため、内定率アップが期待できます!
就職活動に不安を感じている方のご参考になれば幸いです!
23年卒の就職活動スケジュール
23年卒の大学生・大学院生の方向けに、就職活動のスケジュールをお伝えさせていただきます。
結論、現時点では22年卒の学生と同じスケジュールで動いています。コロナ禍で様々な業界に影響がある中、できる限りの混乱を避けるためにスケジュールは22年卒同様となっています。
23年卒の就活スケジュールに関するポイントは以下の3点です。
・3年生の4月から就職活動の準備を始めるべき
・コロナ禍での就活となるため、オンライン対応が前提
23年卒の就活スケジュールの見込み
現時点の23年卒の学生の就活スケジュールは上記のとおりです。
「経団連加盟の大企業」は、「3年生の3月」から正式エントリーが開始、内々定は「4年生の6月」が解禁です。それまでの間、3年生の夏休み前からサマーインターンシップ、冬休みにはウインターインターンシップが開催されます。公式な企業説明会は「3年生の3月〜」になります。所謂、リクルートスーツに身を包み始めるのがこの時期です。
一方、「経団連非加盟の企業(メガベンチャー、中小企業)」は、「3年生の1月頃〜」正式エントリーが開始されます。また、「3年生の3月〜」内々定が出るというスケジュールです。経団連加盟の大企業と比較して、約5ヶ月程採用スケジュールが早い点に注意すべきです。
「外資系企業」については、さらに前倒しのスケジュールとなっています。原則、日本の経団連が設定するスケジュールに準拠する必要がありません。早いところだと、「3年生の10月頃〜」正式エントリーが開始、「〜3年生の12月頃」までに内々定といったスケジュールとなっています。
最短のスケジュールに合わせるのであれば、「外資系企業」のスケジュールに合わせる必要があります。
結果として、3年生の4月から自己分析、業界研究は着手する必要があります。
政府の就活スケジュールの方針
現行の就活スケジュールの確定主体は「政府」ですが、23年卒のスケジュールは22年卒スケジュールを維持する方針です。雇用環境の悪化を踏まえ、混乱を避ける狙いがあります。
政府は29日、2023年春に入社する現在の大学2年生の就職活動について、面接を6月に解禁する現行ルールの維持を決めた。24年春に卒業する大学1年生についてもルールを継続する方向だ。新型コロナウイルス感染症の影響で雇用環境が悪化するなか、学生の混乱を避ける狙いがある。就活ルールの抜本的な見直しは25年春卒以降に先送りされた。
現行の就活ルールは説明会など広報活動を大学3年の3月以降、面接など選考活動は4年の6月以降、正式な内定を10月以降と定めている。政府は29日開いた関係省庁の連絡会議で23年春卒もこのルールを維持し、24年春卒も「変更する必要が生ずる可能性は高くない」と確認した。
参照元:2020年10月29日日経新聞
コロナ禍下における就活生への影響
ご存知のとおり、コロナの影響で景気は大きく悪化しています。結果として、企業倒産や解雇が急増していることから、21年卒の内定率は20年卒の内定率を大きく下回っています(▲7%)。
22年卒、23年卒についても同様の傾向が継続することは覚悟する必要があります。
また、リアルイベントの実施が難しくなったためイベントのオンライン化が加速しています。22卒は合同説明会や面接もWEBで実施しています。地方学生を中心に、企業説明会に参加しやすい環境が広がっています。
【引用】キャリタス就活 2022 学生モニター調査結果(2021 年 4 月発行)
結果として、少ないパイを大量の学生が奪い合う状況が想定されます。
例年以上に早期に準備を進める必要があるのが、23年卒の置かれている環境であるといえます。
就職活動を始める時期はいつか?【真の就活スケジュールとは?】
リクナビやマイナビ等、採用大手サイトが公表できない、「真の就活スケジュール」についても解説をさせていただきます。
採用大手サイトは、政府・経団連の採用スケジュールを遵守する必要があります。
しかし、実際はより早いスケジュールで採用スケジュールが進んでいるのが実態であり、年々前倒しが進んでいます。
また、経団連加盟企業は約1,500社ありますが、日本の全企業数は約420万社あると言われており、比率でいうと0.1%にも達していません。大半の企業が経団連の倫理憲章を批准していないため、原則、内々定を自由に出すことが可能となっています。ついては、実際の内々定は解禁日前に出すことが一般的です。
公表されているスケジュールのとおり、のんびり構えていると、時すでに遅しとなる可能性が高いです。
実際の内々定の時期
【引用】キャリタス就活 2022 学生モニター調査結果(2021 年 4 月発行)
『ディスコ』さんのデータによると、22年卒の実に3人に1人以上が4年生4月時点で内定を持っているということがわかります。また、20年卒〜22年卒にかけて、より内定時期が早まっていることがわかります。
一方、6月時点では21年卒は20年卒の内定率を下回っている状況です。
この傾向が23年卒も継続する場合、さらに内定時期の早期化が進むことが想定されます。
さらに、企業側のデータとしても、内定の解禁前に90%の企業が選考を開始、70%以上が内々定を出していることが分かります。
学生側としては、早期に準備を進める必要があることが分かります。
いつから就活を開始すべきか?
結論、「3年生の4月」から就職活動の準備を開始すべきです。
例年以上に内々定スケジュールが前倒しされている以上、学生側として準備を早めることはアドバンテージになります。
実際、私が採用担当をしている中でも、明確に準備開始時期によって面接や思考の質に差があると感じています。早くから就職活動を始めた学生(=インターンシップ参加者)は明らかにロジカルな話し方をしますし、場数を踏んでることはすぐにわかります(本質を見抜くのが本当に難しいです・・・)。
また、大企業についても、内々定出しのタイミングが前倒ししていることは当然に認識しています。優秀な学生との早期接点を持つために、様々なアプローチをとってくることが想定されます。
運よくアプローチがあった場合に準備不足とならないためには、準備を早くしておくに越したことはないです。
就職活動を始める上でまず着手すべきこと3選
具体的に就職活動を進める上で、まず着手すべき内容についてもご紹介させていただきます。
自己分析
巷でよく言われている「自己分析」ですが、後述の業界や企業研究を進める、または面接対策用として、早期に進めおくことをオススメします。
就職活動は、「自分という商品」をマーケティングして、「企業」に売り込む営みです。
「売るべき商品」の強みを見極めるため、及び、価値を発揮できる業界を発見するために行います。
自己分析は終わりがないため、一定の範囲で終わらせるべきです。
手法の詳細は別途記事化していきます。
強みを発見できる参考記事はこちらです
こんにちは!オタマロです。今回は、アメリカの経営学教授であるジェイ・B・バーニー(Jay B. Barney)氏が1991年に発表した研究によって注目された、「VRIO分析」について解説をさせていただきます。「VRIO分析」[…]
具体的な自己分析の方法の詳細はこちら!
こんにちは!オタマロです。就職活動をしていく上で、「自己分析をしなければいけない!」、「自己分析が一番重要!」という声を聞くことが多いと思います。事実、自己分析は就活の方向を決定づけるコンパスのようなものであるため、非常に重[…]
業界・企業研究
自己分析と並行して、業界・企業研究を進めることをオススメします。
HPだけではなく、実際にインターンシップに参加することで、企業の内情を知ることが有用です。
また、OB訪問をすることで、非公式の内容も仕入れることが出来ます。
動いたもの勝ちです。
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就職活動を開始する時期のまとめ
本記事では、就職活動を始めるべき時期について解説させていただきました。
近年、就活解禁・内々定の日程が前倒しされる一方で、非常に不安定な雇用環境が続いています。
正直、就活は早く準備を始めたもの勝ちです。
残された平等な時間をどれだけ、有効かつ効率的に経験値にできるかが重要です。3年生になってすぐ始めても早すぎることはありません。
まずは、逆求人サイト等から効率的に情報収集を始めてみてはいかがでしょうか?
ここまでお付き合いいただきまして、ありがとうございました!