マシュマロ実験を活用して子供の学力を上げる方法【北陸地方が学力が高い理由】

こんにちは!オタマロです。

皆様、「マシュマロ実験」をご存知ですか?

今回は、子供の将来の学力を予測する大事な資質に関する「マシュマロ実験」の結果をご紹介させていただきます。子供の学力を測る値として、IQが良く知られていますが、IQ以上に子供の成績と関係がある大事な資質があることが分かってきました。

この資質を把握することで、子どもの学力を上げることが期待できます。

子どもの学力を上げたい、お父さん、お母さんにぜひ見ていただきたいと思います!

・勉強が苦手なお子さんの学力を上げたいお父さん、お母さん
・自分の成績を上げたい学生の皆さん

マシュマロ実験の内容と結果について

みなさまはマシュマロ実験をご存知でしょうか?

以下、ウィキペディアから引用ですが、要は、「セルフコントロールができる子どもは相対的に学力が高い」という結果がでているということを示しています。

我慢のできる子どもは、学力が相対的に高い傾向にあるというのです。

スタンフォード大学での実験[編集]

「自制心」「セルフコントロール」などと呼ばれている「将来のより大きな成果のために、自己の衝動や感情をコントロールし、目先の欲求を辛抱する能力」(Delayed gratification)が、人の社会における成功に重要であることはよく知られている。この実験の本来の目的は、この能力の幼児期における発達を調査するためであった。最初の実験は、ミシェルと、エッベ・B・エッベセン(Ebbe B. Ebbesen)によって1970年に行われた。最終的にこの実験には、600人以上が参加した。職員の子どもたちが通う、学内の付属幼稚園の4歳の子ども186人が実験に参加した。被験者である子どもは、気が散るようなものが何もない机と椅子だけの部屋に通され、椅子に座るよう言われる。机の上には皿があり、マシュマロが一個載っている。実験者は「私はちょっと用がある。それはキミにあげるけど、私が戻ってくるまで15分の間食べるのを我慢してたら、マシュマロをもうひとつあげる。私がいない間にそれを食べたら、ふたつ目はなしだよ」と言って部屋を出ていく。

子どもたちの行動は、隠しカメラで記録された。1人だけ部屋に残された子どもたちは、自分のお下げを引っ張ったり、机を蹴ったりして目の前の誘惑に抵抗した。小さな縫いぐるみのようにマシュマロをなでたり、匂いをかぐ者もいた。目をふさいだり、椅子を後ろ向きにしてマシュマロを見ないようにする者もいた。映像を分析した結果、マシュマロを見つめたり、触ったりする子どもは結局食べてしまう率が高いこと、我慢できた子どもは目をそらしたり、後ろを向いたりして、むしろマシュマロから注意を逸らそうとする傾向があることが観察された。すぐ手を出してマシュマロを食べた子供は少なかったが、最後まで我慢し通して2個目のマシュマロを手に入れた子どもは、1/3ほどであった[2]

ウォルター・ミシェルの娘も実験に参加した一人だったが、娘の成長につれ、ミシェルは実験結果と、児童の成長後の社会的な成功度の間に、当初予期していなかった興味深い相関性があることに気がついた。そして1988年に追跡調査が実施された。その結果は、就学前における自制心の有無は十数年を経た後も持続していること、またマシュマロを食べなかった子どもと食べた子どもをグループにした場合、マシュマロを食べなかったグループが周囲からより優秀と評価されていること、さらに両グループ間では、大学進学適性試験(SAT)の点数には、トータル・スコアで平均210ポイントの相違が認められるというものであった。ウォルター・ミシェルはこの実験から、幼児期においてはIQより、自制心の強さのほうが将来のSATの点数にはるかに大きく影響すると結論した。2011年にはさらに追跡調査が行われ、この傾向が生涯のずっと後まで継続していることが明らかにされた。

また被験者の大脳を撮影した結果、両グループには、集中力に関係するとされる腹側線条体前頭前皮質の活発度において、重要な差異が認められた[3]。同実験は、スタンフォード大学で「人間行動に関する、最も成功した実験のうちの1つ」とされた[4]

マシュマロ実験結果と全国学力テスト結果の考察

北陸地方は、義務教育期間の学生の学力、体力はともに全国トップクラスと言われています。直近の全国学力テストにおいても常に北陸地方は上位に位置しています。

全国学力テスト結果

私は、学力に影響を与えているのは、北陸地方の県民性にあると思っています。

北陸はご存知の通り冬は降雪があります。直近は大雪に見舞われ、幹線道路がストップするなど、経済的にも大きな影響をうけました。また、稲作が盛んでありますが、冬の時期は農作業ができません。従って、昔から冬の時期は、貯蓄を消費して生活をしてきました。冬は収入がない時期であるため、貯蓄することが重要になります。

また北陸地方には、大企業がないため、ひとり当たりの所得が少なく、共働きが基本となっています。共働きが基本であるため、家族収入は平均を上回っています。そして、都会ほど消費先が多くないため貯蓄がしやすい環境でもありますが、結果として、北陸の貯蓄率は全国でもトップクラスとなっています。

このことから、北陸地方は質素倹約、我慢強さ、勤勉さが根付いた県民性であると感じています。

この質素倹約、我慢強さ、勤勉さというのは先の「マシュマロ実験」と一致する部分が大きいのではないかと考えます。結果として、子供の学力が高くなっていると言えるのではないでしょうか?

マシュマロ実験・北陸地方に学ぶ、学力を高める方法

子どもにはかわいそうかもしれませんが、私は自分の子どもには我慢をすることを意識的に強く教えています。一方、我慢した結果、たくさん褒めてあげます。例えば、お菓子を食べたいと言っても、今ではなく、3時まで待ったら2つあげる等、小さなことでも規律を重視し、ルールを守れるように教えています。

この我慢は、受験勉強に役立ちます。受験勉強がしんどいのは当然ですが、これを乗り切った先の報酬を期待することで困難を乗り切ることができます。また、我慢すること、そして、我慢の先には多くの報酬を持たせるということは、投資の世界にも通ずる考え方であると思っています。

さすがに、まだ子どもは幼いため投資のことはまだ教えていませんが、そのことを理解できる素地を今の内から作っていくことは人生を充実させるという観点においても重要ではないかと思っています。

子供の学力が上がる資質についてのまとめ

・マシュマロ実験では、セルフコントロールができる子供は学力が高いという結果が出ている。
・北陸地方の子供は、我慢強く育てられるため学力が高いと考えられ、セルフコントロールができていると仮説立てられる
・北陸地方の子育てやマシュマロ実験の結果を踏まえると、質素倹約、我慢強さを身につけさせることは子供の学力向上に資することにつながる。

マシュマロ実験の結果や北陸の学力の高さが示すとおり、報酬を我慢できる資質は、学力を押し上げる結果を生みます。

親として、辛い時もありますが、我慢強さを身につけさせることは、子どもの将来にきっと役に立つと信じています。

子どもが幼い頃から、学習塾に通わせることも学力を上げる一つの方法かもしれませんが、まずは家庭での躾が重要であるかと思います。時には心を鬼にして我慢させることも大切です。

子供の学力を伸ばす上で併せて知っておくべきことも紹介しております!

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