こんにちは!オタマロです!
今回は、クリティカルシンキングを身につけるメリットについてご紹介させていただきます。
上司に施策を説明する時や、思考整理をする時のフレームワークとして活用することで、説得力を上げることができるだけでなく、施策の失敗確率を減らすことが期待できます。
納得感ある説明が苦手と悩まれている若手ビジネスマンのご参考になれば幸甚です!
クリティカルシンキングとは?
クリティカルシンキング(critical thinking)は、批判的思考とも呼ばれるものであり、感情や主観に流されずに物事を判断しようする思考プロセスです。
物事を考えていく際、本当にその結論は間違っていないのか?と問いを続けることで、より実行的な施策を検討していくことができます。
ロジカルシンキングとの違いは?
よく似ているフレームワークとして、ロジカルシンキングがあります。
私の理解として、ロジカルシンキングとの決定的な違いは、「答えるべき問いが決まっているか、いないか」であると思っています。
ロジカルシンキングは、ある答えを提示する上で必要な要素を組み合わせ、説得力を上げていく手法であります。
例えば、「売上を上げるために何をすれば良いのか?」と言う問いがあったとします。
これについては、「客数」と「客単価」で要素を分解し、それぞれの現状の課題と、改善策を検討することで売上増加施策を検討することができます。
このアプローチ自体、間違ったものではないと思っています。
クリティカルシンキングでは、このアプローチからさらに一歩踏み込みます。
そもそも「売上を上げるために何をすれば良いか?」という問い自体を疑います。
企業として施策を展開する上で、「なぜ売上を上げる必要があるのか?」と言う問いをしたとき、「利益を上げるため」という新たな回答が想定されます。
この回答を新たな問いと設定したとき、「客数」、「客単価」の説明だけでは不十分であり、「コストの低減」という要素を説明する必要が生まれます。
そもそも答えるべき問いが、状況に適切であるのかを疑い続ける姿勢がクリティカルシンキングの真髄であります。
クリティカルシンキングの必要性
高度経済成長期においては、ある程度求めるべき答えは決まっていました。
答えを導くためのプロセスを検討し、その中でより効果のあるものを追求することが仕事であった時代があったと思っています。
しかし、現代においては価値観が多様化し、そもそも求めるべき答えは無数に存在します。
この答えを吟味せず、プロセスの検討に入ってしまうと、抜け漏れが発生し、無駄な労力をかけてしまうことになります。
限られたリソースの中で、失敗の確率をできるだけ少なく施策を展開するためには、クリティカルシンキングのアプローチは必要不可欠であるといえます。
クリティカルシンキングの具体的な効果
クリティカルシンキングのアプローチを取ることで、大きく3つの効果があると思っています。
1つ目が、抜け漏れを防ぐことができることです。問いを再設定し続けることで、網羅的に論点を把握することができます。先述の例であれば、「コスト低減」という検討不可欠な要素を抽出することができます。
2つ目が、無駄な作業を減らすことができます。これも先述の例であれば、「利益増加」には「コスト」の部分が有用な場合、客数、客単価のプロセスを深堀する必要性は相対的に低くなり、本来検討すべき事項「コスト」に早期にリソースを割くことができます。
3つ目が、新しい発想を得ることができるということです。先述の例でいうと、「利益増加」という問いであれば、「既存事業」だけでなく、「新規事業」を伸ばすと言う発想も生まれます。手段は無数にあるなかで、検討のスコープをさらに広げることができます。
ここで、ご紹介した効果は全体の効果の一部でありますが、問いを疑うことで適切且つ、効率的なアプローチができることがお分かりいただけたかと思います。
まとめ
今回は、課題解決のためのアプローチとしてクリティカルシンキングについてご紹介させていただきました。
自分で施策を提案する時、部下から施策提案を受ける時、常にこのアプローチを取ることで、失敗、抜け漏れを防ぐことができます。
案外、目の前の担当業務に集中しているとこのアプローチが疎かになりがちになってしまいます。
出来るだけ手戻りを少なくし、労働時間の効率を上げるためには必要不可欠なスキルでありますので、早期にトレーニングすることを強くオススメいたします!
少しでもご参考になりましたら、幸甚です!