子供の学力は遺伝で決まる?【学校で教わらない不都合な事実】

こんにちは!オタマロです!

今回は、主に学校教育で教わらない不都合な事実(遺伝の影響)についてご紹介します。

顔や身長だけでなく、スポーツや芸術に関する才能は遺伝しやすいということは、実感しやすいと思います。

今回は、遺伝の各形質への影響度合いに関する研究結果をご紹介させていただくと共に、その結果とどう付き合っていくべきかをお伝えいたします。

学校では絶対に習わない不都合な真実ではありますが、知っていることで、より豊かな人生を送ることができるはずです。

遺伝が子供の学力に与える影響について

早速、少し古いデータではありますが、遺伝が形質に与える影響の結果をご紹介させていただきます。(AERA 2019年7月29日号より)

残酷な結果ではありますが、知能の約半分が遺伝の影響を受けます。さらに才能における「数学」については約90%が遺伝の影響を受ける結果となっています。

遺伝と環境が様々な形質に与える影響(AERA 2019年7月29日号より)

「音楽」や「スポーツ」は遺伝の影響を多く受けるだけでなく、「数学」についてもそれらに匹敵する影響を受けると言うのが、研究結果として報告されています。

また、「記憶」や「知識」についても半分以上が遺伝の影響と言われています。

私は、この事実を重く受け止めるべきであると考えます。

学校の勉強に優位に働く形質は、遺伝の影響を強く受けているにも関わらず、学校や社会ではそれを個人の努力不足や環境のせいにしがちです。

努力することで、全てが改善されるという美しい世界を妄想しがちですが、現実はそうではないということを知っていただけたかと思います。

塾講師、家庭教師としての実感

私は学生時代の4年間、塾講師と家庭教師のアルバイトをしてきまして、相当数の生徒さんと接してきましたが、「地頭のよさ」を上回る勉強法はないことを強く実感しています。

研究報告にもあるように、「数学」についてはその影響が顕著に現れます。

元々、数学の成績が悪い生徒でも、コツさえ掴めばグングン成績が伸びていきます。しかも、一度波に乗ってしまえば、ほぼ勉強していなくても成績を維持します。家庭教師をしていて、こんな楽な生徒さんばかりだとすごい楽でした笑

私は生徒さんを指導していく上で、まず「数学」の成績を確認していました。そして、それが単純に「知らないだけ」か、「本当にわからない」のかを指導の中で見ていきました。結果的に「本当にわからない」生徒さんに対しては、他の教科に注力するようにアドバイスしてきました。

学生は忙しいです。勉強だけでなく、部活も遊びも大変です。また、高校生であれば3年間しか時間はありません。

限られた時間で最大の効果(成績)を上げるためには、効率的な時間配分を身につける必要があります。無限に時間があるのであれば、青チャートでも赤チャートでも全問徹底的に解法を覚えることで、数学の成績を上げることは可能です。

大学受験の数学レベルであれば解法丸暗記で突破できます。しかし、その過程においても、数学的センスは習熟度に影響を与えます。

勉強に割く労力を最小限に抑え、かつ効果を最大化するためには、数学が苦手な方は、即刻、数学の勉強時間を削減し、他の科目に注力すべきです。

限られた時間を有効的に使い、学校生活を豊かにすることをおすすめします。

学校教育の残酷

学校教育、特に義務教育においては、「勉強」ができない人間を見捨てません。

頭が悪いからと言う理由は、「勉強」で結果がでない理由にはなりません。

努力していないから、「勉強」で結果がでないという精神論がまかり通ります。

遺伝的に勉強が苦手な生徒に努力をさせることは苦行でしかありません。にも関わらず、先生は、あたかも自分の悪習慣が結果を招いているような指導をします。

また、授業中、興味がない内容であっても、当該授業を受ける必要があります。どれだけ頑張っても数学ができない人に数学の授業を受けさせるのは無駄でしかありません。他の科目を勉強すべきです。

それでも、先生は「内職」している生徒を指導します。全体のルールとして授業を受けさせます。しかし、その先生は、果たして生徒ひとりひとりの人生に責任を持ってくれるでしょうか?数学以外の勉強をしないことで失う結果の保証をしてくれるでしょうか?

公教育は、全体の人生を底上げしますが、一人一人の人生設計に対して、本当に無責任であり、自己責任を強く求められます。

遺伝に向き合う必要性

私は遺伝の影響をしっかりと認識して、早期に向き合うことが必要だと思います。

身長や指紋など努力では変えられません。また、全員がスポーツ選手になれないように、全員が頭が良くなることも出来ないのです。

学校の勉強でも、資格の勉強でも、最初にすべきなのは自分のスペックを相対的に把握することです。合う合わないを早期に判断する必要があります。

負け続ける領域で努力し続ける必要はありません。

自分で自分のスペックを見極め、合理的に時間リソースを配分することの方が有用です。

「数学」ができなけば、「数学」以外を勉強すればいいのです。その選択をしない場合のリスクは誰も担保してくれません。無駄な時間を浪費して、自分が苦しくなるだけです。

まとめ

・勉強、特に「数学」は遺伝の要素が非常に大きい。

・限られた時間で、できない領域に注力することは効率が悪くなる。

・社会は、誰もその効率悪化の責任はとってくれない。

・自分の遺伝的弱みを見極め、遺伝的強みの部分で勝負することにより、最大効果を生める可能性が高まる。苦手に手を出さないだけでも、時間的リソースを確保できる。

勉強も仕事も同じだと思います。自分の苦手を克服する時間があれば、長所を伸ばす時間に注力する方がより豊かな人生を歩めるのではないでしょうか?

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