複利効果を味方にしてお金を増やす方法【72の法則】

こんにちは!オタマロです。

「複利の力」ってご存知ですか?なんとなく、「単利」、「複利」という言葉を知ってはいるけど、お金を借りる時に見るくらいかな・・・?という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

また、「複利」という意味を知っていても、どうせ数%の話で利息みたいなものでしょ?と思っている方もいらっしゃるかもしれません。

長期投資を考える上で、この「複利」というのは超基本です。複利を「味方」につけることで、圧倒的に資産形成のスピードを早めることができます。

今回は、この複利効果について説明するとともに、気をつけるべき落とし穴についてもご紹介させていただきます。また、若ければ若いほど、複利を味方につけることができる意味についても説明させていただきます。

これから資産形成を考えたいと思っている方のご参考になれば幸いです!

・老後資金を貯めることが無駄、お金は使うものだと思っている20代、30代の方
・投資信託を考えているけど、すぐに手を出すべきか迷っている方
・複利効果は知っているけれど、落とし穴についても知っておきたい方

複利効果でお金を増やす方法【長期投資の超基本】

「複利」と「単利」は利息の種類を指しますが、それぞれ、かける分母がことなります。
複利:元本+利息にかけて得られる利息
単利:元本のみにかけて得られる利息
「単利」は単純に、元本の1%分が利息として得られるだけで、常に一定の利息しか得ることができません。
一方、「複利」の場合、元本+「利息」が分母となるため、(元本+1%)×1%・・・と、雪だるま式に利息を増やすことができます。
最初は微々たる差でしかありませんが、順々に利息を掛け合わせていくと大変なことに気づきます。
手元の電卓で、一度計算してみることを強く、強くオススメします。この数字が増えていく感覚は実際に計算してみることで強く理解することができます。シミュレーションツールを使うよりも、最初は電卓で計算してみて下さい。あれ?あれ?という感じで後半になればなるほど金額が大きくなっていくことが分かるかと思います。
なんとなくの感覚と実際の数値には結構、差があることを認識することができます。
仮に元本10,000円に対し、年利5%で複利計算してみると、15年目には元本が2倍になっていることが分かります。実質金利が100%ということになります。これを続けていくということ=お金がお金を稼いでいる状態を指します。元本が減らない限り、指数関数的にお金が増える魔法です。
上記計算式で、50年経過させた場合、元本は10万円を超えます。1年の増加額は約6,000円となり、1年目の増加額500円の約12倍の増加となります。
当然、元本が増えれば、効果はより高まります。100万円であれば、50年目以降、約60万円以上の収入が入ることになります。資本主義の原則ですが、こうしてお金持ちにお金が集まる仕組みが完成します。
投資信託など複利が効く商品を長期間保有することで、年利5%は実現することは可能です。銀行の超低金利では効果は薄いですが、年利5%であれば相当の結果が期待できます。

複利効果と時間の関係性【若者が圧倒的に優位】

先述の通り、複利効果は元本の多さが非常に重要になりますが、一方で「時間」も大切です。資産はなくとも、若者には「時間」という武器があります。

これを活かさない手はありません。たとえ、元本が少なくとも、毎月少しずつ投資を続けていれば、その複利効果により死ぬまでに資産を何倍にも増やすことが可能です。自分は一切働かなくとも、お金がお金を稼いで来てくれます。

ただ、若者ほど資産がないのも現実です。そこで、いかに貯蓄に回すのかということがポイントになってきます。収入が少なくとも支出をコントロールすることで、貯蓄を増やすことは可能です。貯蓄率の重要性は関連記事にもありますので一度ご確認いただけると幸いです。

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決して、辛い思いをしなくとも、少しの工夫で貯蓄を行い、それを元本とすることで高齢者に負けない資産を作ることは可能です。

「今が、あなたは人生で一番若い」という事実に変わりはないので、出来るだけ早く資産形成を開始することをおススメします。

逆に高齢者は、時間を味方にするではなく、上手く付き合う必要があります。時間を使って増やすというより、いかに減らさないかとおいう視点が重要になります。お金の守り方についても関連記事をご参照ください。

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複利効果の落とし穴と対策

一方、複利効果にも落とし穴があります。それはボラティリティです。上記の計算は、あくまで定率5%で計算をしていましたが、投資信託の商品で、毎年必ず5%で増えていく商品はありません。▲10%の年もあれば、+20%の年もあり、平均すると5%となるというものが大半です。

この変動幅のことをボラティリティと言います。落とし穴はここにあります。仮に元本1万円で1年目▲20%、2年目が+20%となった場合、2年目の資産は9600円となります。しかし、一方で1年目▲50%、+50%の場合、2年目の資産は7,500円となります。2年間の平均利率は0%と変わりませんが、より大きく値動きする場合、資産が大きく減ってしまうことになります。

ハイリスクハイリターンの投資信託を狙ってしまうと、資産が目減りするリスクが高まります。つまり、複利効果を味方につけるためにはいかに下方リスクを低くできるかが重要となります。

そこで、対策として出来るだけ複数の投資信託を組み合わせることで、リスクを最小化することが重要です。値動きが異なる商品を混ぜることで、一方が上がった時、一方は下がるため平均して安定した利率をキープできる可能性が高まります。

長期投資により、複利効果の時間を味方につけるのであれば、目の前の利益を追い求めない方が賢明です。

複利効果の計算方法【72の法則】

最後にちょっとした、小ネタをご紹介します。

「72の法則」と言われている計算式ですが、簡単に複利で元本を2倍に増やすまでの期間を計算できます。

72÷金利(%)=元金が2倍になる年数
仮に、3%の場合、72÷3=24年で元金を倍にすることができます。
逆に、24年で元金を倍にするためには、年利3%が必要であるとも言えます。
また、1%と2%の差を強く感じることができます。元金を2倍にするためには、金利1%であれば72年かかるところ、2%であれば36年ですみます。つまり差分の1%には36年の価値があるということです。一方、同じ倍でも2%と4%では、18年の時間価値にしかなりません。
小さい利率の比較はより短縮効果が高く、高い利率の比較の場合はそんなに大きな差はないということになります。
人間、慣れてこないと指数関数的に伸びるものの感覚を掴むことは難しいです。私自身、どうしても比例のグラフで物事を捉えがちです。
しかし、実際に計算をしてみることでその意味、効果を実感しやすくなるため、ぜひ一度手元で計算をしてみて下さい。

複利効果でお金を増やす まとめ

今回は複利効果を味方につけて、お金を増やす方法についてご紹介させていただきました。

・複利を味方につけることで、お金を雪だるま式に増やすことができる。
・投資信託等、資産を増やすやり方はある。
・若者ほど、貯蓄をすすめ、「時間」を味方にすることで資産形成のチャンスが多い
・複利効果の落とし穴はボラティリティ。下方リスクを下げる工夫が大切。
・72の法則で計算することで、資産が指数関数的に増える感覚がイメージしやすくなる。

複利の効果は、投資、資産形成を進めていく上で、超基本となる考え方です。一方、お金持ちは絶対に知っている知識です。

出来るだけ、お金にお金を稼がせる仕組みを早く完成させることで、経済的、心理的にも余裕が生まれます。

投資信託等、今はネットで気軽に始めることができます。資産形成のきっかけになれば幸いです!

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